善性寺 落合院 の紹介    

 

 善性寺 落合院は 本院善性寺(東広島市豊栄町安宿82)の分院(支坊)として平成23年4月に設立いたしました。
設立に先立って土地を購入した際、京都の本願寺(浄土真宗 本願寺派)の組織の中にある広島の安芸教区の教務所を通し、本願寺に申請し、本院善性寺の財産として認められたものです。
 本願寺の申請にあたっては その用途として、分院を建てた後には、故郷を離れられた御門徒、信徒のお方や、人生に迷い信仰の拠り所を持たないお方のために仏さまの御教えをお伝えする、念仏の道場として活動することを認めていただきました。
 そもそも本院善性寺は今から480余年前、1539年(天文8年)道西というお方が本願寺よりご本尊である阿弥陀如来様の御真影を下付され、浄土真宗 本願寺派の寺として開基されました。
爾来歴代の住職に受け継がれ今日に至り、現在私ども藤井秀粋が第16代住職として承っております。
 15代目であった私の父は中学校の先生をしていました。しかし、学校を退職してまもなく66歳で亡くなりました。夕方に倒れ明け方には亡くなりました。
私が駆け付けた時にはすでに意識はなく、あっという間の別れでした。父に何も恩返しの出来なかった私は、父のそばで涙しながら二晩添い寝をし、今生の別れをしたことを昨日のように思い出します。
父の亡くなったあと急遽私がお寺に帰り、父の跡を継がさせていただきました。お寺に帰るまでの私は大阪の行信教校という学校で仏教学、真宗学等を学ばせていただいておりました。この学校は今から100年以上前、利井鮮明という学徳兼備の和上さまがおられ、若い僧侶を育てることが大切と兄弟の利井明郎氏とともに設立されました。梯實圓という和上さまがおられましたが、私もその和上さまに教えていただいた生徒の一人です。
 そしてこの大阪にいる間に、京都の本願寺の勤式指導所で本格的にお経の正しい読み方を教えていただき、法務員の資格をいただきました。また同じく本願寺の伝道院で布教の仕方を学び、本願寺布教使の資格をいただき ました。ですからお寺に帰ってからは布教使としての人生を歩み、いつの間にか30年程たちました。
 ここにいたりこの度善性寺 落合院を設立させていただきました。この新たなる教化活動をご縁として、親鸞聖人が「世の中安穏なれ、仏法ひろまれ」とおっしゃられましたように、お念仏のみ教えが少しでも広まっていけばと思っています。
 まだ出来たばかりの新しいお寺ですので馴染みは薄いかもしれませんが、 皆さまの「心の雨宿りのお寺」として頑張っていきたいと思います。どうぞ地域の皆さまの温かいご厚情をもってこのお寺を応援して頂きますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 また、ご葬儀・ご法事・その他の仏事、宗派を問わずなにかお役に立てることがございましたら何でもけっこうです、気軽にお声をおかけ下さい。
「心のともしび説法」のご法話もあります。その他「写経」等の活動もしています。宗派を問わずどなたでも、お気軽にご参加ください。
 なお見学や、事前相談などでおこしのせつは、お参りなどで留守をすることもございますので、前もってお電話をいただければ幸いです。

 急なご葬儀の場合は24時間いつでもお電話をください。すぐに対応させていただきます。

< 詳しくは、「家族葬について」のページをごらんください>

宜しくお願い申し上げます。                   合 掌

成23年4

                             住職 藤井秀粋